レアカンナビノイドであるCBNがなぜ安価に売られているのか？

2025年4月2日

この記事は、Phayao Cannavigate Japan様ご協力いただいております。

CBN（カンナビノール）は一般的に、酸化・分解によってTHCから生成される「マイナー・カンナビノイド」であり、自然環境では豊富に含まれる品種がない。しかし、一部のサプリメントやCBDブランドなどでは、まるで「手軽に手に入る成分」のように低価格で売られている状況がある。この矛盾がどこから生まれるのか、「レア＝希少」なのに「安価に提供される」のはどういった理由があるのかを解明するのが本題である。

天然のCBNを大量に得ることは難しい　　　

「高CBN品種は存在しない。」

Phayo Cannavigate Japan Co., Ltd. Assistant Grow Managerの調査によれば「CBN10%超えの品種」は見つかっておらず、高くても1%未満がほとんど。Phayo Cannavigate Japan Co., Ltd. 代表、Grow Managerの調査でも、Bubble Gum（0.386%）、Durban Poison（0.363%）など、自然界におけるCBN含有量はごく微量にとどまることが示唆されている。

CBNは一般的にTHCが酸化・分解される過程で生成されるため二次的なカンナビノイド。高CBN品種はあるもののCBN含量は1%未満です。

バッズの熟成でCBNが増えても1～3%程度

THCが酸化される過程を長く（バッズの遅摘み、長期保存）行っても、期待できるCBN量は1～3%が限度との報告がある。そのため、「天然から大量にCBNを取り出す」には膨大な植物量とコストがかかる。

天然由来だと製造コストが非常に高い

長期保存コストの問題

THCが自然分解を起こすまで待つ必要があり、熟成・保存のスペース・時間・管理がかかる。

抽出が難しく、微量ゆえに歩留まりが低い

1%程度しか含まれない場合、CBDやTHCに比べ圧倒的に効率が悪い。当然、抽出工程でのロスもあり、純度を高めようとすればさらにコストが増大する。

合成（半合成）によるコストダウン

薬品による変換方法

Phayo Cannavigate Japan Co., Ltd. 代表、Grow Managerの調査によれば、「ヨウ素などの薬品を用いてCBDをCBNに変換する」手法が知られている。こうした半合成（天然CBDを化学的に変換）のプロセスであれば、大麻やヘンプから安価に得られるCBDをベースに、比較的コストを抑えてCBNを製造できる。

安価なCBNは合成・半合成の可能性が高い

天然由来をアピールするにはコストが膨大になりがちだが、市場で格安のCBN製品が出回っている背景には、この合成手法の普及があると推測される。

研究や市場動向を踏まえた企業戦略

Blessed CBDの記事も示す「製造の困難さ」

記事内では「CBNはヘンプや大麻から抽出するのがほぼ不可能に近い」「人工的に生成するにも手間とコストがかかる」と言及している。それでも市場に安価品が出るのは、企業が研究開発を進め、薬品変換などを駆使するからこそ実現していると考えられる。

需要はあるが知名度・研究が限定的

CBNは不眠症改善や鎮静作用など一部で注目されているものの、CBDほど研究が進んでいない。そこで価格を抑えつつ市場に投入することで、まずはユーザー獲得を狙うという企業戦略もあり得る。

具体例

Phayo Cannavigate Japan Co., Ltd. Assistant Grow Manager - 調査データ

CBN 10%以上の品種は見つからない
「高CBN品種」と言っても実際は1%未満。具体的に挙がったBubble GumやDurban Poisonも0.3%前後でしかない。熟成・酸化で増やしても1~3%とまり。遅摘みにする、長期保存をするなどの工夫をしても飛躍的に増えるわけではなく、あくまで「微々たる増加」にとどまる。

CBNを得る手段としての合成
THCまたはCBDから薬品を用いて変換すれば、理論上は大量生産が可能。現在、市場に出回る低価格なCBN製品の多くはこの方法を利用していると考えられる。

Blessed CBDの記事の言及

CBNはレアだが潜在的なメリットがある

CBNは「マイナー・カンナビノイド」であり、量の確保が難しい。それでも需要があるのは、不眠症や食欲増進、痛みに効果がある可能性があるから。

天然抽出は厳しい

ヘンプや大麻植物から直接CBNを得ることはほぼ困難。CBN製品が高額になる理由だが、合成によって安価に作る企業もある。

CBNはハイになる有無

多くの人がCBNによってハイになる感覚を得ると感じている声が多いようです。CBNによって穏やかな精神作用が生じると報告されています。より軽度で眠気を誘う、身体的なリラックスに寄ったハイ。

しかし、これを裏付ける科学的証拠はまだほとんどありません。わずかにある研究では、CBNが眠気を引き起こしたり、THCの精神活性効果を高める可能性が示唆されていますが、単独でCBNが精神作用をもたらすと証明した研究はありません。

市場での需要や企業側の戦略としてCBNは以前の合成カナビノイド規制後の二番煎じ？という印象があり(リキッド販売などが現在も出回っている背景から)。実際にPhayo Cannavigate Japan Co., Ltd. Assistant Grow Managerの地元でのCBD shop ではハイを求めてCBN商品の売れ行きが高いようです。

考察

もし「天然100%由来のCBN」をうたう製品が安価なら、その真偽を疑う必要がある。

一般的に合成・半合成の可能性が高いため、「レア」なはずなのに「安い」という状況が起こり得る。

それでも研究不足の現状では、CBNの安全性や効果については今後さらに検証が必要。

「レアカンナビノイドであるCBNが安価に売られている最大の理由は、天然抽出による高コスト問題を回避し、CBDやTHCを薬品・熱処理などで半合成する手法が存在するから」である。

自然のままではCBNの含有量がきわめて低いため、従来は極めて高価格になるのが当然だった。しかし、技術的にCBDからCBNを化学的に作り出すことが比較的容易（かつコストが低め）になりつつあるため、市場に安価製品が登場している。つまり、「レア」な特性と「安価」な市場価格という矛盾を生んでいる要因は、合成・半合成技術の普及にある。

こうした流通構造を理解せずに「CBNはレアなのに安いからお得！」と飛びつくと、想定とは異なる由来（合成・半合成）や品質の問題がある可能性も否定できません。

今後は、製品の成分証明や抽出方法の開示など、透明性の高い情報提供が求められるでしょう。