「なぜ手間のかかるCBD原料が驚くほど安い価格で売られているのか?その原因調査と真実」

はじめに

CBD(カンナビジオール)は、大麻植物から抽出された成分で、最近では健康やウェルネスの分野で非常に注目を集めています。しかし、CBD製品の価格には大きな幅があります。市場には、栽培や抽出に多くの手間と時間がかかるにもかかわらず、非常に安価なCBD原料も流通しています。一体なぜ、こんなにも低価格で販売されているのでしょうか?この記事では、その原因として考えられる要素を深掘りし、理解を深めていきます。

1. 他の日本業者はなぜ20~30万/kgでCBD原料を提供できるのか?

CBDの原料価格は、栽培から抽出に至るまでの手間やコストによって大きく異なります。高品質なCBDを提供するためには、大麻の栽培・管理が必要であり、特にオーガニックで栽培する場合、
種苗費」「肥料・農薬費」「動力光熱費」「諸材料費(土)」「グローマネージャー」「ワーカー」「抽出コスト」「分析コスト」「保険料」「輸送費」「消費税」など最低項目としてありますがその手間は膨大です。
しかし、なぜ一部の業者は、こんなにも低価格で原料を提供できるのでしょうか? 

1-1. 密輸や偽造、偽装が関与している可能性

高品質なCBDを生産するには、開花の管理や、品種ごとに変わる肥料や水の調整などが必要です。これらの手間を省くために、原料の大麻バッズ(花穂)を密輸して安価な抽出方法で製品化する業者も存在します。この場合、原産地や加工場の証明が欠如していることが多く、書類が偽造されることもあります。このような不透明な取引が、低価格を実現している原因の一つとして考えられます。

「BiBi」では、こうした不透明性を排除するため、抽出加工をタイ・メージョー大学に依頼し、国立機関による証明を得ています。これにより、信頼性の高いCBD原料を提供しています。

2. なぜ人件費や光熱費高コストな国で安価なCBDが生産できるのか?

労働力や農業コストが高い国が輸入主要国であるにもかかわらず、CBD原料を安価に生産しています。その理由として考えられるのは、合成CBDの存在です。

 2-1. 合成CBDの普及

合成CBDは、大麻植物を使用せず、化学的に合成されたCBDです。これにより、大量生産が可能であり、低コストで製造できます。天然のCBDに比べて、栽培や抽出に関わるコストが大幅に削減されるため、安価に販売されることが可能です。

2-2. 密輸&偽造・偽装

低価格でCBD原料を提供している背後には、密輸の存在がある可能性が高いです。密輸によって安価な原料が流通し、また合成CBDによる大量生産でコストが大幅に抑えられるため、市場に低価格のCBD製品が多く存在するのです。


2-2-1. 他国事例: インドネシア

インドネシアは大麻栽培が禁止だが事実上賄賂などで黙認されている事業者もいる。
毎週のようにBNN(ジャカルタ国家麻薬局)が大麻を押収している。
タイ・プーケットから近く船でそのまま密輸している。
例)5円/gで取引されており、対価として質のいい大麻やコカインや麻薬のトレードを行いスリランカや他国へ捌いている状況。
輸出に関してほぼレギュレーションがないに等しく送ることが簡単とのこと。送り主も誰かわからないようにできたり可能とのこと。
インドネシアなどは、アジアの中心に位置し輸出入の規制が緩いため、密輸にとって地理的に優位かつ排他的経済水域において大麻の取引が行われている。

 

3. 合成CBDと天然CBDの比較

合成CBDと天然CBDの違いを以下の表で比較します。

特性 合成CBD 天然CBD
起源 実験室で化学的に合成 大麻植物から抽出
化学構造 C21H30O2(天然CBDと同じ) C21H30O2
純度 高い(単一化合物) 変動あり(他の成分を含む可能性)
アントラージ効果 なし あり(他のカンナビノイドや成分との相乗効果)
法的状況 国によって異なるが、一般的に規制が少ない 大麻由来のため、多くの国で厳しく規制
コスト 一般的に低い 一般的に高い(栽培・抽出コストがかかる)
供給の安定性 安定(需要に応じて生産可能) 天候や栽培条件に左右される
研究の蓄積 比較的少ない 多い(医療研究でよく使用される)
安全性の認識 懸念がある(長期的影響が不明) 一般的に高い(自然由来という認識)
品質管理 容易(一貫した生産が可能) やや難しい(バッチ間で変動がある可能性)


この比較からも、合成CBDが安価に生産可能であることがわかりますが、天然CBDに備わるアントラージュ効果が欠けているため、効果が薄い可能性があります。

4. 合成CBDの科学的証拠と懸念

合成CBDは、天然CBDの化学式であるC21H30O2を模倣していますが、アントラージュ効果(他のカンナビノイドと一緒に摂取することで効果が増す現象)を期待することは低い可能性があります。そのため、天然CBDと同じ効果を得ることは難しいとされています。

CDC(米国疾病予防管理センター)は、合成カンナビノイドの潜在的な危険性について警告を発しており、その予測不可能な効果や有害な化学物質が含まれる可能性があるため、健康に有害または生命を脅かすことがあると指摘しています。
効果の不明点: 現時点では、天然CBDと合成CBDが人体に与える影響が同じかどうかは明らかではありません。

結論

CBD原料の価格が異常に安い理由は、密輸や偽造、合成CBDの普及といった要因に起因していると弊社は考えています。これらの原因を理解することで、消費者は安価なCBD製品を選ぶ際にリスクを考慮し、信頼できる製品を選択することが重要です。また、天然CBDの価値とその効果を最大限に引き出すためには、正規のルートで供給される高品質な原料を選ぶことが大切です。

CBD市場は急成長しており、信頼できる供給源を選ぶことがますます重要になっています。正当な方法で生産され、安全性と効果が証明された製品を選びましょう。

 

参考資料 

  1. Synthetic CBD vs Natural Whole Plant Hemp Extract
  2. Natural vs. Synthetic: analyzing cannabinoids for pharmaceutical and regulatory purposes
  3. Synthetic CBD vs Natural CBD: What’s the difference?
  4. 化学合成CBDとは?メリットやデメリット、価格について
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